波止場のワークショップ記録④ 創作記録

前回から引き続き、2,3,4 の上演へとつながる創作のクラスについての記録です。

2019・7・30
【創作②】
毎度のように、まずはウォームアップをしていく。
☆ウォームアップ
今回の担当:シャオイによるエクササイズ
・呼吸のエクササイズ
・足が床に根を張っているイメージをもち、身体をゆすっていく。
・エネルギーのたまが自分のなかにあり、それを好きなように動かせるイメージで動く。
【ブラッシュアップ】
いままで、グループ創作でつくったシーンのブラッシュアップをしていく。
まずはグループ3から劇場で信さんとブラッシュアップ。
グループ8は上にいって、シャオイとブラッシュアップをしていく。
グループ4は3のサウンド。通す前まで、ウェイウェイ、グループ4はウェンミンがファシリテーターとして進めていく。

以下グループごとの記録↓

☆グループ3

最初からはじめ、所々とめながらブラッシュアップしていく。

・やりながら、どこか前回と違うところを作る。もっと慎重に即興性に耳を傾ける。
・起き上がり方をもっと抽象的に。
・他の人とのコンタクトはもっと確信を持って。基本的に、リアクションはしない。
・みんなが目覚めるまで、次の展開には進まない。みんな起きてから。
・「夢の世界と現実の世界の境界」という設定は少しわかりづらかった。


●イメージ
長い目覚めの時間。
それからみんなは目覚める。ある人は現実に、ある人は夢の中に、ある人は夢と現実の境界線に。目覚めると、自分はたった一人しかいないのだ、という気持ちになり、そこで、みん な静かに動いていく。 

・現実の世界が、見えているものをはっきりとし、自分がどこへ行くのか決めて、そこへ歩 き出す。なにかが見えた、と思ったら、そこで止まり、朝の支度をなにかひとつし始める。 動きをゆっくりとし、少し抽象的に。 

・夢の人が使える舞台上は、台から上手だけ。狭いけれど、本人たちは広々と感じている。 鳥だからといって、鳥の動きをする必要はない。 
鳥になるということはどういうことだろうか?自由であることか、それとも空高くいるこ とか、えさをつついていることか。まず鳥になったら、鳥のイメージを考える。それがはっ きり決まったら、わずかに自分の羽を広げ、そこでイメージを膨らませる。 

・ウェンミンは、現実と夢に分かれる人。静かに起き上がり、「やってきた人」になりゆっ くりと歩く。みんなはウェンミンの動きに気が付く。ストップモーションだったのを、少し ウェンミンを意識する(見なくてもいい) 


→やってみて
みんな動きが暗い。すごくつらい夢の中みたいなので、もっと呼吸を楽にしてみる。
夢の中にしては、動きがすこしリアルすぎる。
現実がやはりわかりづらい。
ウェンミンは台に沿って直線で歩いていく。

→やってみて
この詩は「最初の夜」であるので、もっと眠れない夜、とかにしたほうがいいかもしれない。
朝があけてしまうと、ちがう詩になってしまう。
つまり、現実の方は夜。夢の中の鳥たちは朝。
ウェンミンの、境界の間にいる人の役は、わかりづらいので、やはりなくす。ウェンミンは フリーで、どちらかに必ず行く。どちらに行くかは、ウェンミンが決める。 
そして、最後はまたみんなが眠るシーンにもどる。先に現実から眠りに落ちる。



グループ3はスタジオへ上がって、シャオイとブラッシュアップしていく。
グループ2がスタジオからおりてきて、次のグループ4のサウンド準備

☆グループ4

しばらく練習。その後一度通してやってみる。 



・少し要素が多い。最初の登場のところ、カーテンから転がるようにどっとでてくるのは面 白いが、もうすこしシンプルにしたほうがいい。始まりは壁の方をむいて、並んでいる。
そこから、振り向き、転がって出てくる。

→一遍にどっと転がり出てくるよりは、ひとりづつ 出てきて、空間をつくっていく。 
担ぐとき、もっと荷物を具体的にイメージしてわかりやすくする。小さいものを担いだ後に、 途中急に大きな荷物になったりなどしていたので、拾ったものを明確に。 
お互いを発見する。稽古でやったオブジェを使い、優しいイメージをもって群像をつくって いく。 
虫が身体を這っていく。虫は、からだから空間へひろがる。
貴美が台の上に這っていき、そこでなにか見つける。みんなにコンタクトをとり、みんなは また集まってくる。 

モールス信号のシーンへ。→貴美だけ抜けて、台の上へ、こちらへまっすぐに歩いてくる。 


→やってみて

text のチーム②は、なるべく小声で読む。
人同士のコンタクトはあまり近づきすぎず。もっと全体を認識する。
虫は最初は他人を這わせ、最後自分を這うようにする。
虫から物への展開が遅すぎた。
貴美、発見をしたら、一人一人にコンタクトを取らず、すぐに壁の方へ行く。そこにみんな があつまってくるようにする。

☆チーム⑧

・しばらくチーム内で動きながら相談。
通してやってみる。


・前半はよかったけれど、後半がまだ表現する身体になっていない。考え方はとてもおもし ろいけれど、すこし難しいことに挑戦してしまったかもしれない。 
・また、最後のストーリーが、この詩と会っていない気がした。


止めながら最初からやる→
・最初のシーンの手の重なり、例えすこしズレていても、直さずそれにあわせる。
・呼吸を深く、四人で合ったと思ったら歩きはじめる。
・シュウ・ロンジュン、別れるところ、もっとスピード早くわかれる。
自分の行く位置をいちいち見ない。
もっと考えないことに慣れる。
四人で四角形になるポジションに行く。
行った先では座る。
・合体しているところから、次のシーンへ移るとき、質をかえたい。
ただ、野暮に音を出さないように。


●イメージ●


台の上に四人が後ろを向いて一列になっている。
先頭のジア・イーが振り返り、ジェンチョ ン、ロンジュン、シュウも振り返る。四人の腕を重ねて、一つのオブジェになり、ゆっくり と歩きだす。 
歩いた先で止まり、顔をひとりずつずらした姿でとまる。
そこから、後ろのシュウ、ロンジュンが飛び出し、座る。

ジア・イーがジェンチョンを押すと、無重力にいるようにジェンチョンはゆられ、台の下へ いく。ジア・イーも降りて、舞台上に、四人で四角形の形ができる。 

四角形をつくったあと。ジア・イー(人間)、ロンジュンに向かって明確にコンタクトを送 る。ロンジュン(影)がジア・イーの動きを真似する。 
ロンジュン(人間)がジェンチョンにコンタクトをとる。ジア・イ―とジェンチョン(影) がロンジュンの動きを真似する。 
ジェンチョンがシュウにコンタクトをとる。ジア・イー、ロンジュン、シュウ(影)がジェ ンチョンの動きを真似する。 
シュウが(人間)の動きを三人は真似をする。

人間と影が遊んでいる。人をかえるとき、すこし質をかえながらつづける。
・あまり長くやりすぎない。質をちゃんと変えていく。
・影遊びのときは楽しそうに。

4人の影たちはしばらくフリーに動く。移動しながら、台のまわりにあつまる。四人、手を つないで台を挟んで円をつくる。連れていくときは楽しそうに。 
ジア・イーだけが中に入って台の上に、彼女を台のしたから支えるように、3人は円の形の まま、彼女と一緒に台の先まで歩いていく。 
先についたら3人は手を降ろす。
ジア・イーは後ろを向き、また後ろへあるいていく。その後ろをジェンチョン、ロンジュン、 シュウがあるき、はじまりのシーンの順番に並ぶ。 
4人は遊びに満足している。一緒に息をしている。


通してやってみる→
・はじめるタイミング、すごく選んではじめてください。
・振り返るタイミングは毎回変えて。
すごくシンプルだけれど、タイミングや動きを、毎回ちゃんと選択することを重ねていけば、よくなっていく。
もっとみんな楽しそうに。

☆グループ3
シャオイとのブラッシュアップ後、もう一度劇場へ。


鳥になる夢、というのは、鳥になれない人が見る夢。夢をみるには、なにか理由がある。
この物語には、2つのグループがあるようにしたい。
1つは鳥になるグループと、1つがた くさんのものを持つグループ。つまり、自由になるゆめと、失ってしまった好きなものを見 
る夢。
グループ3は鳥になる夢。
夢の質はそんなに軽くない。
現実も、もっと具体的にする。
説明する必要はないけれど、現実は行動になにかしら具体的な理由がある。もうすこし、そ れぞれ動きをちゃんと複雑にやる。 
ウェンミン。扉との関係。出る理由、そして、戻る理由がいる。なるべく、もっとシンプルに。
全体的にtoo muchにならない。
利用しようと思えばいろいろ使える、けれど、シンプルにやる。


☆グループ4

シャオイと啓子さんとのブラッシュアップ後
モーメントとしてはよくなった。
全体の展開としては、どういうことがおきているのか、隠 れてしまったかもしれない。 
この詩では到着した人は二つの夢を見る。
1つは鳥になる夢。1つがたくさんのものを持つ 夢。グループ4は、所持品の夢。失ってしまった所持品を抱えているというシーン。 

また、ひとりひとりが「やってきた人」なので、一人に絞ってその人のストーリーを描きた いわけではない。



午前中の創作②はここまで。
休憩をとり、午後の創作③へ

【創作③】
午後。

午前中にやった1つめのグループ(全員2つづつグループをもっている)はここまで。午後 は、2つめのグループのブラッシュアップをしていく。 


はじめ2のグループ。
スタジオで6のグループ、シャオイにいままでの経緯を説明して、ブラッシュアップしてい く。7は話し合い。 


☆グループ2
20分、~30分間、まずはチーム内であわせてみる。

最初からやってみる→
もっと使う物、やっていることを明確にする。
バスのシーンは、やるなら台をすべてバスとして使ってしまう。
呑むシーンも、もっと具体的に、+αでなにか要素がほしい。
みんなに語り掛けるシーン、台の手前ではなく、もっと奥の方がいい。
わかれてから、それぞれが好きなところに立つ。
ミラだけが、台の上に残る。台の前まで歩いていく。
そして、ミラの後ろについていきたい人はついていく。
基本的に次のシーンを作った人が、最初に動きだす。

☆グループ6

観せるまえに、すこしだけチーム内であわせる。
ひとつだけ、足の音がとてもうるさい。
明確ではない、普通の身体から出る音が多すぎる。
舞台上の身体になっていない。
とくに、今回の台の高さは、ある程度は高いので、演技しなければ降りられないはず。



はじめからやってみる→
・2階でブラッシュアップする前のオリジナルを、もう一度やる
・両方とも、猫が外で鳴いている理由がよくわからない。
鳴くとしたら、タイフォンが自分でひとりで鳴くのであればわかる。が、他の人たちがまわ りで鳴くのがよくわからなかった。 
・タイフォンの朗読にあわせてやるのであれば、彼は演技をしないほうがいい。
・最初の位置関係はオリジナルの方がいい。ブラッシュアップ後のほうがデザインはされて いるが、イマジネーションがわかない。観客には、寝ていることしか伝わらない。 
到着した初日につかれて寝ている、というのがわからない。
・自分がやるのではなく、つくったキャラクターで演じる。
・タイフォン、朗読にもいろいろなバリエーションを、質をかえていく。
タイフォンが舞台上にでてくる。そこに他の人達もでてきて、静かに寝る。
皆の寝息がきこえてきたら、朗読が聞こえてくる。
そしてまわりもゆっくりと目が覚めてゆく。
・目が覚めるタイミングは自分で選ぶ。この詩の朗読とあっていなくていい。
・大事なことは目が覚める。起き上がる。「初めてきたところだ、ここはどこだろう」。
・そして起き上がり、寝ていた跡を消す。
猫がきたら、タイフォンがミャオ、という。この声には全員反応してもいい。
タイフォンは読み終わったらば、昨日自分が寝ていたところを振り返る。

☆グループ7


少しの間チーム内でかえして、一度通してみる→
基本的には、一昨日のオリジナル通り。

・そもそもテキストからどうやってつくったか?
text からいくつかの言葉をピックアップしました。
「手紙」「情報」
現在人類は携帯に頼りすぎている、原始的な方法で伝えることをしていない。
将来もこれが発展して森林は破滅し人間は滅び、ロボットだけが生き残る世界になる。
もしくは、なにも思考しなくなった、ロボットのような人間だけになる。


→このチームだけは、はじめから考え直したい。
表現がすこしチャイルドすぎる。わざと、そのことを皮肉にしているならいいが、まじめな テーマを扱う時に、ロボットやテクノロジーをこうして使うのはむずかしい。 
メディアが舞台上にでてくることに、とても平凡なものを感じる。
みんなが舞台で体験している事と、観客が体験していることが、あまりにも違う。


この手紙の内容は 、自分もいつかはそこへ行って、あなたの森の中を歩くこともあるでしょう。という、 どこか死を思わせる、すこしマイナスな雰囲気のある手紙。 
すこし複雑だけれど、信さんのなかではプラスのイメージをもっている。
これを書くことで、もうすこし自分は生きていこう、とつづいていく。
あるいは、手紙を書くがそれを出さず、持ってまだ生きていく、という続き方。
しかし同時に、過去や沈んでいる森への恐れや怒りも持っているので、みんなのキャラクタ ーに結びつける。 


・紙に、各々の過去の大切なものへ手紙を書く。3行くらいで簡単に書く。これは、別れの手紙である。

・書き終わったら、立つ。
・4つ朗読がおわったら、その紙を交換する。一番信用できる人に。均等にいきわたってい るかは気にしなくていい。 
・それぞれが持って、それぞれ手紙を届けに行く。その間中、設定した人物であるように。

2019・7・31
【創作④】

☆ウォーミングアップ
☆昨日のエバレーション

☆シーン1
全員で行うシーン1についてのインフォメーション。
全員が「やってきた人」として舞台上へ現れる。
舞台下奥の扉から、全員が出てくる。この時は、またそれぞれ自分自身でいい。
そして、スクリーンをまっすぐに見るように、客席に背中を向けて座る。
全員が座ったら、スクリーンの動画が動き出す。
ひとりづつ、舞台の台奥へ行く。このとき、タイミングはそれぞれのタイミングで。感覚を 均等にしようとか、前の人と被らないようにとかは気にしなくてもいい。 
そして、台奥に立ったところから、「やってきた人」のキャラクターになって、台をまっす ぐ歩く。 
台から降りたら、そのキャラクターとして座る。前と姿勢をかえて。スクリーンはできたら 見ない方がいい。

【ブラッシュアップ】


☆グループ2

・まず、一つの動作をつくったらば、ぬるっとおざなりにつなげていかないで、きちんと止めて、つなげていくこと。
・かくれんぼの場所、使うものが決まってしまっている。また、探す人は、見つけちゃんた ら見つけてしまってもいい。 
どのくらい動きを見せて、次へ変化させていくかを考えながら。
タイミングは自分で決めていく。

・バスのシーンの位置。
詩が始まったら、それぞれ動き出す。ハンドルを動かす前に、つり革を掴む前に、キャラク ターを確かめる。「運転手が運転をしている」という言葉を演じない。 

・仕事
台を机のようにして、何かを書いたり、つくったりしている。この時、手をかえるだけにな らず、身体の質もかえる。 
台の上に登って、雑巾をかけるようにこする。

・呑み
パントマイムにならないように。

・かくれんぼ
寺越、1…2…3…と数を数えはじめる。3 人は隠れるところを探す。
集まって、「あーそーぼー」と、子供のころの合言葉のように、くりかえす。

☆グループ3

・音楽を流すので、全員が鳥になったつもりで動く。

→鳥と現実の人間を分けない方がいい。目が覚めたら、人間のつもりで、起きている夢を見 る。「鳥になりたい…」 

地面から飛び上がる瞬間をちゃんとつくる。鳥だったらばすぐに TAKE OFF するだろう、
しかし、みんなは時間がかかる。もっと広いところに、いい所にいきたい、と飛ぼうとする。
→飛んでいる内にみんなを発見する。
→そして鳥は群れて飛ぶ。音をたてないように

・シーンへの入り方。
まず、始まりの時点で全員舞台のどこかにはいる。
みんな立ち上がり、後ろを向いたら映像がスタート。
タイトルの画面が終わったら、ウェンミンが振り返り動き出し位置につく。それぞれ位置に着 く。 

☆グループ4

スタジオで稽古したものを、一度やってみる。
→詩のイメージと、パフォーマンスが少し離れすぎているかもしれない。
こういう作り方をすると、即興性が、おそらくなくなってしまう。段取りが多すぎるかもし れない。 

シーンへの入り方。
・はじめ、舞台には既にいる。立ち上がって、スクリーンをみる。壁にむかって歩き出す。
全員背中を見せて後ろの壁沿いに並ぶ。
・そこから、「向こうになにかあるかもしれない」と気が付いた人が振り向いて希望、所持 品をみつけ、ころがって入ってくる。 

※この時、だれから入ってくるかは、その時々自分で決める。

・誰かが振りかえったことに気が付いたら、他の人も後ろを向いてみる。自分達もその希望 を見つける。 
・全員そこにむかっていこうとする。そこで途中自分の近くで違うものをみつけ、拾い上げ る。 
テンポ遅くなりすぎない。息をする。足音に気を付けて。
・拾い上げるが、飛んでいってしまう。ふわーっと、「ああ…飛んで行ってしまった」もっ たいなくてずっと見ている。 

この時、タイフォンの物だけが動いていて、追いかける。台の上から、下を覗き込む。

・→オブジェのシーンへ。
・その後、各々また所持品をみつける。それらを広い、壁へ。
→モールス信号のシーンへ

☆グループ6

・タイフォンの動くタイミングを確認。
「右に曲がって 15 歩、一回休み」
・はじめは全員舞台上にいる。映像が始まっても、しばらくはスクリーンを見ている。
・タイフォンが動き出す。歌いながら、舞台上の位置へいく。それぞれ動き出し、各々タイ フォンを囲うように寝る。中心に立って歌うタイフォン。 
・朗読がはじまり、タイフォンは台のほうへ移動する。
・みんな起き上がって、自分の眠った跡を消す。そして舞台上を歩いていく。
・タイフォンの猫の声。猫の鳴き声だけには反応する。歩くことはつづいている。
・砂に触って、自分の眠った跡を再び確かめる。
・スクリーンを見て、立ち上がる。壁際に沿って並ぶと、下に沈む。
・映像と身体で遊び始める。最初に出す部位は足のほうがおもしろい。
それから、どんどんと手や、顔を出して、身体で遊んでいく。

☆グループ⑦

前に並んでスクリーンをみている。
タイトル、重なった画面になったら動き出す。
それぞれプリセットしていたノートを取り出し、オブジェのように集まって、手紙を書く。
書き終えたら、みんなバラバラになる。そして、それぞれの場所に座って、手紙を読み上げ る。 
台の上にまた集まる。手紙を読み続けながら、連なって、台の前まで歩いてくる。
台から降りても、しばらく一列で歩いている。途中止まってオブジェのようになる。

客席に向かって、歩きながら手紙を読む。ノートに挟んであった、紙を観客に渡す。
各々バラバラのところに座る。
そこでまたスクリーンを見つめる。
一見振り付けの決まったシーンのように見えるかもしれないが、だからこそ即興の要素をちりばめる。 

・歩くコース
・タイミング
細かく大切にしていく。

☆グループ8

スクリーンを見て立っている。
詩が始まったら、動き出す。
台の上に集まる。ジア・イー、ジェンチョン、ロンジュン、シュウ。
前から振り向いてくる。 
腕を広げ、四つの腕がすこしずれて重なる。
静かに歩いてくる。
前から順に、顔をずらす。4つの顔が並ぶ。
後ろから、列から飛び出す。いままでと質を変えるように。4 人がバラバラになり、四角形 になる位置へいく。 


→影遊びのシーン
ジアイーとロンジュンが遊んでいる。ロンジュンがコンタクトをとばして、皆も一緒に遊ぶ。
遊びながら時々台にたっち!一番遅かった人にでこぴん。
四人が手をとって、四角をつくる。仲良しのように。しばらく四角のまま歩く。
ジア・イーが四角の中にはいる。一度、前に進んで、台の奥へ歩いていく。
初めの順番通りに、順に 3 人も後を歩く。
背中向きで、最初のポーズ。
最後は客席から横顔が見えるように、横向き。どこをみるかは、あらかじめ決めない。

【夕食後】

予定では、シーン5、9の作成でしたが、作ったグループのシーンを他のグループの人が舞 台上にいるなか軽く返します。 

・シーン1 確認。座る人はアクティングエリアをなるべくあけるように。
アクティングエリアをできるだけ邪魔しないように。

本番間近になり、いよいよ本格的なクリエイション時間でした。
この後も、じっくりとねりあげ、詰める時間を設け、場当たり、ゲネプロへと続きます。 
最初のころの記録を見ると、上演した物とは全く違うところが多々あります。
常に変化しまがらの稽古であり、いつも新鮮な現場はアップデートを繰り返しています。
上演したものが最終形というわけでもないでしょう。
更新中の、一番あたらしく新鮮で、最も考えられた時間の長いものを、お見せできたと思い ます。 
以上が、創作のクラスの記録でした。
次回からは、創作へとつながったワーククラスを受けもっていただいた、講師の方々のワー クショップを紹介していきたいと思います。

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アジアの舞台芸術にかかわるあたらしい担い手 のための「波止場のワークショップ」 “The Wharf Workshop” for uprising figures who will lead the future of Asian Performing Arts 「码头工作坊」参与亚洲舞台艺术的人为对象

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