サティを舞う

「波止場のワークョップ」清水寛二session、二日目。途中、「昨夜ちょっと思いついて、実験なのですが」と断ってから、能楽師清水寛二師(銕仙会)がエリック・サティで舞われた数分間はほんとうに凄かった。なんというか、空間とそこに立ち会ったすべての人間がみるみるひとつの「夢幻」に包み込まれ、清水師のからだのふるまいに息をあわせ納得する。そんな奇跡の瞬間が、誰の手柄と言うのでもなくふいに立ち上り、若葉町ウォーフの小さなスタジオを得難い能舞台に変えた。個人的には、南京昆劇院との交流事業をきっかけにはじめてお目にかかり、郭宝昆「スピリッツ・プレイ」を経て現在に至る、その過程と経験のすべてがここに結実したという「喜び」で、大げさではなく胸が熱くなった。能に限らず、舞台芸術でなければつくり出せない、ぼくの人生で三度目の至福のひととき。演じられたあとの清水師の表情と参加者たちの喚声と拍手は、今回のワークョップへの、差出人不明の大きな贈りものだった。ほんとうにありがとうございました。(信、記)

WHARF workshop

アジアの舞台芸術にかかわるあたらしい担い手 のための「波止場のワークショップ」 “The Wharf Workshop” for uprising figures who will lead the future of Asian Performing Arts 「码头工作坊」参与亚洲舞台艺术的人为对象

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