2018/8/30 初日の記録【波止場のWS】

ワークショップでの様子や内容についての記録です。
この日は、はじめのオリエンテーションと信さんによるWSクラス。そして午後にはウォーフを出て黄金町へ向かいました。この地域についての歴史と、現在の黄金町アートバザールについてのお話を伺い、実際にみんなで町を歩き、アトリエを訪ねたりなどしました。

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8月30日
11時2Fのスタジオ集合。

【オリエンテーション】
ー2Fのスタジオに集合。はじめ。全員で円になって座り、はじめの挨拶とこれからについてのオリエンテーション。

●はじまりの挨拶
シンガポール、中国、日本と、アジアから集まった今回のメンバーへ。
日本の戦争について。
「私たち日本人は、加害者をとしての日本を認めて謝罪すること。それは、加害者になるのがいかに恐ろしいか、ということを伝える為でもある。みなさん(WSメンバー)が私の謝罪を受け入れてWSにのぞむことを願います。」
我々は政治家ではなく、これはただの過去に対する謝罪の行為ではない。我々は全く違うディメンションの人間であるということ。
戦争は、ある意味、人類の最低な文化交流。
私たちがやらなければならないことは、「戦争以外の行為で、文化交流ができるということを導くこと」である。どんな貧しい文化でも必ず人は戻ってくる。
「ようやく種まきの時がおわって、これから作品つくりの時が来た。」今回のワークショップはその第一歩目となればいい。

●このWSの意味について
このWSを行う意味は、自分(佐藤信)のメソッドを教える為でもなく、自分のスキルアップのトレーニングでもない。
これは、国も文化も違う人達が集まって、どう過ごすか、どう作るかということを模索するきっかけである。
だから「トラブル」を大切にしたい。プロセスはトラブルの積み重ね。
全体のプロセスを通して、何か作品を作り、ラスト2日にショーケースでお客さんに見てもらう。個人のストレスを最小限にして、最終目的の作品へ行けるようにしたい


ーそのまま2Fスタジオ、最初のWSクラス開始。
【信さんWSクラス】
●ウォームアップ
・今度からウォームアップは誰か代表がやっていく。
・本日のアップ当番は信さん

●「スローダッシュ」
一列になって、スローモーションでダッシュをする。一番遅い人が勝ち。
・WSで大切なのは、何ができるかではなく、何ができないか。そして詰めていくか。
・フォームを意識して、スローだけどあくまでダッシュの身体でいる。

バレエは鏡で自分が正しいか見極めることが大切になってくる。それとは少しちがって、ソフトな動きで自分を調整する。もう一つはムーブメントを創造してゆく。
自分の能力を発揮することはもちろん重要だが、できないことを個性ととらえてどう詰めてゆくかのプロセスこそが大切。できないことを、どう追求してゆくか。
パフォーマーが身体を鍛えるには、アスリートのようなマッスルよりも「リリース」が大切になってくる。

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ーお昼休み後、ウォーフから黄金町へ向かう。
【黄金町アートセンター】
黄金町バザール佐藤さんから、この黄金町という町についてのお話しを聞く。
黄金町は2005年以前は「チョンの間」で有名な売春の町であった。
戦争の時空襲でここら辺が焼け野原になり、鉄道の下に人が住み始めたのが売春宿のはじまりになった。戦争が終わったころは、川の向こう(ウォーフ側)は米軍の土地で、日本人は入れなかった。黒澤明の「天国と地獄」の地獄が、まさにこのあたりの事。
2002年になると、地震の補講工事の為、橋の下が立ち退きになる。しかし、売春宿はなくならず、川の両脇にずれて、むしろ広がってしまった。これによって店の数も爆発的に増えてしまい、ドラッグや暴力団問題が深刻になっていく。
2005年、なんとかしなければならないと立ち上がったグループが、政府や警察に訴え、このあたりは空き家だらけになった。そして、悪用を防ぐために、横浜市がこれを買い取り、寄付をすることにした。これが黄金町バザールの始まりになる。

・黄金町バザールの目的は主に3つあり
①アーティストを支援すること。
②この地域の治安。
③この地域の経済の復興。
ここにいるアーティストたちは、全体で50名ほど。そしてここを「卒業」したあとも、この辺りに残り、縁がつづくことも目的の1つである。

-アートセンターにてお話を伺った後、実際に町に出て歩いてみる。
【黄金町の探索】
黄金町バザールに向けて制作をしているアーティストのアトリエや、様々さ設備、またここら周辺のお店などをみてまわる。
猛暑のなか長い時間歩いた為、本日はここで解散。


☆【課題】
-明日の信さんのWSに向けて課題。
・「舟もなく」を個人で読んで、自分のアイディアを考えてみる。
・10分以内のパフォーマンスを明日作る。
・午後、チームに分かれて発表をしてみる。

この発表には、上演をしっかりとさせることよりも、何がしたいのかをはっきりとさせることが大切。上演というよりは提案、という場なのである。


(最後に一言「課題にうまく取り組むコツは、帰ったらまず、一度すっかり課題について忘れることです」by信)


2018/8/30

WHARF workshop

アジアの舞台芸術にかかわるあたらしい担い手 のための「波止場のワークショップ」 “The Wharf Workshop” for uprising figures who will lead the future of Asian Performing Arts 「码头工作坊」参与亚洲舞台艺术的人为对象

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