2018/9/2 四日目記録【波止場のWS】

ワークショップ四日目の記録です。
この日は、午前中は高橋宏幸さんによる座学でアジアのカルチャーについて、質問もまじえてお話を伺いました。午後は竹屋啓子さんの身体ワークで身体をフルに動かす日となりました。

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9月2日
ー本日のワークは2Fスタジオで、午前中が高橋さんによる座学、午後が竹屋さんによる身体ws。

【高橋宏幸さんWSクラス】
午前10時スタジオ

●講師紹介:講師の高橋宏幸さんの自己紹介

●講義
1「日本のカルチャーは、文化のニューシーンに非常にコネクトしているということ」
世界の文化に新しい風が吹くとき、例えば葛飾北斎であったり舞踏であったり、日本のカルチャーが影響を与えている場面が意外にも多くある。
日本が海外(アジア)とコラボレーションをし始めたのは80年代・90年代から。信さんもその中の一人。

2「アジアで演劇をすることの使命」

3「東洋と西洋」
アジアというものが、そもそも西洋の視点によって成立したものである。
西洋と東洋という対比で作品をつくる例として、作品の映像を見る。
・『ビチェクランチェンと私』
振付家のジェローム・ベルは2004年タン・フクエン(シンガポール出身のキュレーター)からバンコクのプロジェクトに招かれ、そこでタイの伝統舞踊家ピチェ・クランチェンと出会う。この出会いから本作「ピチェ・クランチェンと私」が生まれる。それまで一面識もなかった2人のアーティストが、文化の違いを乗り越えながら、美と芸術の実践を通してお互いを発見し合う、いわば舞台芸術とダンスのドキュメンタリー作品。(ネットより)
「西洋」と「東洋」のダンサーがお互いに向かい合って椅子に座って、投げかけられる質問に答え合っている。
舞台上でお互いにインタビューを行い、「このモーションはこうである」と実際に動いたりして説明している。異質なものの提示。
これは、東洋と西洋の違いを、スタイルにして視覚化をしている。
アジアの伝統的な動きと西洋のコンテンポラリーの身体の違いが如実にわかる。

4「コーン 古典仮面舞踊劇」
 作品「the spirits play 霊戯」
日本の伝統演劇 「能」と中国の伝統演劇「昆劇」による『The Spirits Play 霊戯』の映像をみる。
「作 : 郭宝崑(クオ・パオ・クン)
構成・演出: 佐藤信(第1部) / ダニー・ユン(第2部)
出演 :笛田宇一郎/清水寛二、西村高夫/楊陽、徐思佳、孫晶、唐沁 /松島誠
形のあるものとないものが入り交じる、混沌とした霊の世界。戦争によって故郷から遠く離れた地で命を失い、いまなおその地でさまよう五つの魂(将軍、母、兵士、娘、詩人)が集まり、それぞれの過酷な過去と望郷の思いを語り合う。戦争指導者である将軍を責める他の四人の霊もまた、戦争加担者としての半面をもつことが、やがて明らかになる……。」(ネットより)
ダニー・ユンは香港のアーティスト。作品は抽象的で、あまり劇的な動きはない。

●質問
Q「そもそもアジアのアーティストに、基礎みたいな共通点はありますか?『ビチェクランチェンと私』を見て、自分はシンガポール人で、地理的にはタイに近いのに、あまり共通点を感じなくて、逆にコンテンポラリーの方が多いと思いました。」
A「アジアのコンセプトはとても複雑。そして地域によっても、大きく違ってくる。」

Q「いまの若い世代はダメだ、とよく言われますが、それは他の国でもそうなのでしょうか?」
A「国というより、世代の違いの問題が大きいと思われます。」


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【竹屋啓子さんWS】
午後13:00~ スタジオ
・「自分の身体について知る」ということについて。
特に今回の場合、これは「骨と筋肉を知ること」と言い換えられる。

●足の裏と足の裏をつけて座り、床からの膝の高さを見てみる。股関節の固さチェック。
啓子さんも、昔は股関節がとても固かった。
柔らかい人は骨格的にバレエに向いている。例えば、固いのを無理やり開いてやると、外反になってしまう。
では、柔らかい人が必ずしもできるのかと言ったら、それも違って、そこには筋肉の問題がある筋肉の強度というものは、割と親から貰ったものである。
どういう身体の形にしていくかは、自分の求める形によって作っていく。

☆身体を動かすのに、呼吸は非常に重要。
身体を伸ばそうとするときに、息は吸っているか?吐いているか?→(ウェンミン)吐いています。どちらでも可能だけれど、吐いた方がジョイントが緩んでくれる。

●ウォーミングアップ
・脱力
息を吐いて無駄な力を抜く。頭の重さを感じる。そして徐々に、骨を一つ一つ感じて下にとんとんっと下げてゆく。肩、胸、だらんと腕がぶら下がる。上半身をぶらんぶらんとふる。肩甲骨も揺らす。
そうしたら、今度はまたひとつづつあげていく。内から外へ揺らしてあげる。
そうするとリンパが流れるから、目がパッチリになる。
・さっきの力を抜いた立ち方で、顎を左右上下に揺らす。
上半身を左右前後でまわしてあげる。
腰を左右前後でまわしてあげる。このとき、自然に膝をまげる。
・足にはいっぱい神経が詰まっている。足のほぐし。
寝転がって足を真上へ、空中でブラブラ。そうしたら、足を曲げて、自分のおしりで一回バウンドさせて足を降ろして床に伸びる。
腕をあげてブラブラ。手を上にあげておへそを見るように起きる。
一人が仰向けになって、手を空中にあげる。その姿勢から起き上がり前屈。ほう一人の人が、前屈の時背中を押してあげる。

●啓子さん的ラジオ体操
アメを配る。同じ味の人とチームで、啓子さんオリジナルのラジオ体操をする。
1~13のステップを覚えて、音楽にあわせておどる。
ものを覚える時、人は大脳で覚える。大脳で覚えたものが、筋肉に反映されるのにはタイムラグがかかる。だから、何回も身体に馴染ませて、考えなくても自然にできる、小脳で覚えることが大事。
それでも今回のように、覚えるまでに時間がないときは、「火事場のバカ力」を出すしかない。なかなか難しいかもしれない。
だけど、今回の課題がうまくいかなかったとしても、「器用じゃない人は一芸に秀でる」。やさぐれず、謙虚に努力していけば、一芸を獲得することができる。

●感想
―マイナス―
短時間でつくること(ウェイウェイ)
自分と他人の意見がわかれたとき、どうお互いすり合わせていくか(エミー)
振りの番号が思い出せない、困難(宇井)
自分の身体が動かない(ヤグニャ)
頭で考えることと身体のつながり(ダレン)
アイディアのギブ&テイク(ドリーン)
ストーリーを追いながら振りを踊る事(丹澤)
振付の約束事を、ケースバイケースで、有効的にあえて破るやりかた(田村)
言葉が通じないからあたってみるしかない(ウェンミン)
踊る事とマンダリンを離すこと(ブレンドン)
動きを覚えることはもうできない(ランジェンフェ)
みんなと一緒に踊る事(シュウロウ)
短時間のコラボレーション(ゾウジェンファ)
順番をおぼえること。練習すればするほど忘れてしまった(ヴィヴィアン)
時間が短い(玉季)
動きを覚えて音楽にあわせること。新しく覚えると、古いものをわすれていく(ガオレイ)

―プラスー
みんなとのコラボレーション(ウェイウェイ)
色んな考えを提案できたこと(エミー)
アイディアが出るたびに変わっていったのが面白かった(宇井)
とりあえず動いて笑った(ヤグニャ)
愛にあふれたグループでコラボできた(ダレン)
迂回はしたけど完成できた(ドリーン)
遊ぶ気持ち(李)
アイディアを受け入れられた(丹澤)
言葉がつうじないこと(ウェンミン)
人のパフォーマンスを見ていて、自分が演劇を好きな理由を思い出した(ブレンドン)
パフォーマンスをしたらみんなおもしろがってくれるところ(ランジェンフェ)
みんなと一緒に楽しめた事(シュウロウ)
本番で振り忘れちゃったけど、新しい踊る価値を見つけられた気がする(ゾウジェンファ)
人それぞれの個性がでてくる、勇気をもらった(ヴィヴィアン)
どんどんアイディアが派生して湧いて出てきたこと(玉季)
みんながどんどんアイディアを出してそれが受け入れられ、短所を工夫しあえたこと。

WHARF workshop

アジアの舞台芸術にかかわるあたらしい担い手 のための「波止場のワークショップ」 “The Wharf Workshop” for uprising figures who will lead the future of Asian Performing Arts 「码头工作坊」参与亚洲舞台艺术的人为对象

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