2018/9/11 十三日目の記録【波止場のワークショップ】

2018/9/11 この日は午前中は信さんによる創作へ向けてのワークショップ、午後は清水寛二さんによる能のワークショップをしました。


# 0911 信さんWS 記録
・ヤグニャによるウォームアップ
 ・2・8カウントに合わせて四肢のストレッチ
 ・巨大なガムを口に突っ込む。それを噛んで顔を動かす
 ・ガムを手に吐き出したら取れなくなってしまう。それを取る方法を探し 
  て身体中を使うが、触ると今度はそこにくっつくので、また取り方を考 
  えないといけない。
 ・ペアに分かれる。お互いの身体の痛いところをシェア。マッサージ。
 ・最後、全員立ち上がって、歩き回る。目が合った人ににっこり笑って朝
  の挨拶をする。
・くじ引き。1つ〜5つのりんごが描いてある。1つの人と5つの人でじゃんけんして、勝った方が最初が良いか、最後が良いか選ぶ。ダレンチームがりんご1つ。じゃんけんに勝って最初を選ぶ。
・15分打ち合わせ。稽古場のなかで観客にどう居てほしいかを話し合う時間。最初のダレン班は劇場使用なので、15分の終わりにそこへ再集合。
・各自作業になったところで、もりめしのアナウンス(山田)
【ダレン、ジェンファ、ウェイウェイ】
・1Fの舞台で。
・ジェンファ、ダレン、時間差で入場し、同じ動きをずれて繰り返す。時々揃う。
・赤エリアでピアノ椅子に座っていたweiweiがゆっくりと歩いて入場。ダレンとジェンファは接触し、お互いの体重を使ってシンメトリーに動いている。
・3人ともが、ゆっくりと歩き始める。並んだところから、輪唱が始まる。「泉の水が落ちてくる」というような意味らしい。そのまま、それぞれゆったりとした動きで動き始める。
・止まって「言わざる」のポーズ。三人の目が合う。集まると見せて、全員バラバラに離れていく。
【宇井さん、ラン、ルイジャオ、玉希】
・2F稽古場。舞台上にバラバラとボール、傘、木の枝、豚骨など。
・観客は窓鏡側の角から、斜めのラインで見る。
・一人ずつ出てきて、モノと戯れる。木の音を聞く。豚骨の匂いを嗅ぐ。傘に頬を擦り付ける。ボールをこすって音を出す。
・ボールペンをカチカチし続けるラン。ボールで遊ぶたまき。一人ずつ、ある特定のモノに集中していき、それがゆっくりと終息。
・ルイジャオ、ピアノへ。なんだっけ、この曲。ビデオ撮ったのでそれ参照。
・宇井さんが椅子を奪い、弾くのを邪魔しようとする。弾こうとするルイジャオとの戦い。
・たまき、ランは、ゆっくりとした動きの反復。
・ピアノ、一音ずつ宇井さんが弾く。ランが小さな舟を持ってきて、水平に泳がせる。たまきさんのボールに接近。青いボール、水?たまきさんが舟を受け取る。舟を持ったままゆっくりと寝転ぶたまきさん。ラン、ルイジャオ、ういさんも、それぞれゆっくりと寝転び、停止。
【李、エミー、ガオレイ】
・真ん中だけ空けて、好きな方向見て座る。
・李さん、ピアノへ。なんか、中国のポップソング?の弾き語り。李さんはらららで、エミーが真ん中に立ち上がって中英日で歌う。レイが、真ん中少しピアノ寄りに座っていて、舟を漕ぐ動き。頭に、後ろ向きにコメディアマスクをつけている。
・歌が終わると、李さんはすり足で部屋の中を歩行。レイはPCスマホをいじるような動きしながら、ゆっくりと歩き回る。エミーは、羽織?をまとって、中央で踊る。エミーの動きがエスカレートするのに呼応して、二人の歩行もうるさくなっていく。エミーが倒れると、レイと李、静止。
・へへへへ!と悪そうに二人が笑って、レイがなんか、やたら壮大な音楽をかける。オペラ風味なのが、なんかデジタルな感じのリズムトラックになっていく。ヒーローショーっおい音楽。
・李とレイが、なんか、「いわゆるかっこいい動き」みたいなのをずっとやっている。擬闘とか。李は明らかにふざけている。顔芸。
・音楽が終わり、三人がゆっくり倒れる。
・李さんが立ち上がり、また動き始める。そして、再びピアノへ。
・なんか爽やかな音楽が鳴り響くなか、一人ずつ観客を立たせていくエミー。手を鳥のようにふわふわと動かす。一人目のたまきさんが戸惑いながらも真似をしたので、全員それに続く。
・曲が終わったところで
【ウェンミン、美緒、ダンルオ、ブレンドン】
・美緒、ダンルオ、ブレンドンは傘持って壁際に。
・真ん中で、傘の中に寝転ぶウェンミン。バケツと小さなヤカン、金麦がある。
・傘を開いた三人が「ぐーちょきぱーで何つくろう」の歌を中国語、ブレンドンは何語だ?美緒は日本語で歌うなか、金麦をぱかっとやって、乳飲み子のように飲み出す文明。
・雨がどう、みたいなポップソングを歌うブレンドン。傘を回す。文明はそっちを見ながら金麦を飲んでる。
・歌が終わると、三人、傘をバサバサ、いろいろな方向へ開く。
・三人、傘をたたんで、それで擬闘。傘を引っ掛けたりしてコンタクトインプロ。
・起き上がる文明。ヤカンの中の水をバケツに注ぐ。すごい高い所から。
・残りの3人は、傘をたたみながらゆっくりと床へ。
・何つくろー、の歌を文明が歌う。
・水が注ぎ終わるのに合わせ、三人が傘の持ち手を引っ掛け、グルグル回る。中央のところで、ゆるゆる踊る文明。引き合う力が激しくなっていき、文明はバケツとヤカン持って歌いながら信さんの部屋へ退場。
・三人「階段を上ったものはいなかった」の部分をそれぞれの言語で
【ヤグニャ、田村、シューロー、ドリーン】
・1F劇場で。中央にダンボールを4方向から丸めた、舟?
・そこにしゃがみ込んでいる所からゆっくりと後退し、全員すり足?のような感じで歩き始める。向かい合わせんになると、止まってジャンプ。
・各国のヘイトスピーチやレイシストデモの写真やテクストを印刷した紙を、つなぎ合わせた帯が2つ登場。田村ヤグにゃ、シューロードリーんでそれぞれ、それをぱたぱたとひらめかせながら、会場を旋回する。中央の舟から舞台を斜めに分断する線を作るように、コピーが置かれる。
・「外国の人にまつわる差別的な言葉」が(少なくとも日本語と英語)では読み上げられる。それを書いた紙を丸めて、舟の中へ捨てる。
・抱き合って大はしゃぎの田村ヤグニャ。線の向こう側から、冷ややかに見つめるドリーンとシューロー。
・踏み込もうとする田村ヤグニャ。それを足音や手を叩いて威嚇し、追い返すシューローとドリーン。
・課題:一人一個ずつ、今日作ったパフォーマンスにアイデアを追加する。それを明日の午前中でやる。
・くじ引き。各班、2枚ずつくじを引く。そこにはこれまでWSに来た講師の名前。その講師の人に教わった事を、アイデアとして足す。言い換えれば、その人だったらこのパフォーマンスをどう見るか?という事を考えながらアイデアを足す。
午後13;30~
【清水寛二さんWS】
●エリックサティの音楽にあわせての能の舞を見せてくれる。
●隅田川
中国では、柳の木は死の象徴とされている。(中国メンバー的には、松の木の方が、魂の象徴としてポピュラーであるらしい)
例えば中国の「昭君(しょうくん)」という話では、親和策の為に将軍のもとへ送られる昭君は、自分が死んだら柳の木を植えてくれと、嘆き悲しむ父と母に言い残して家を出た。その後、柳の木が枯れたので昭君になにかがあったのではと思うと、彼女は将軍に殺されていた。
隅田川では、子供のお墓の柳の木が花を咲かせる頃に、母親はそのお墓に対面する。
母親や船頭などの人々がお墓に向かって「南無阿弥陀仏」と唱える。
すると、お墓の中から子供の声で「南無阿弥陀仏」という声が聞こえる。
(ここでは本物の子供が出てきて、幽霊役だけど精一杯声を出させる。出番まで木の中でジッとしている。子供は面をつけていない)
そして子供の幽霊がふっと出てくる。母親がそれに気が付いて捕まえようとすると、子供は母の腕の間をすり抜けて消えてしまう。それで母親が泣いていると、振り向いた先に子供がもう一度出てきてくれる。母親は気が付いて子供を触りに行こうとするけれど、やはり子供は消えてしまう。あとには柳の木とお墓だけ。
・エミーが子供役でやってみる。母親がきたら、2歩ですり抜ける。この時腕は揺れない。
母親が左手を顔に持っていきなく動作をする。そして振り返った時に後ろにいるようにする。そしてまたすり抜ける。船頭、旅人はきょろきょろしない、現実的に見るのではなくて見えてるのでまっすぐ前を向いて動かない。一緒にいることが大切。
母親は退場し、見ていた船頭、旅人も去る。墓も持ち運べるものなので、「後見」という人が一人後から持ち帰る。子供は中に隠れながら一緒に退場。
子供は劇中では12歳だけれど、変声期前の子供なので大体6,7歳
●各帯
各帯という帯を腰に巻いてみる。この巻いた状態で、歩いてみる。部屋の四隅+斜め。
身体が痛いのは、力が入っている。筋肉でやるんじゃなくて、骨格をそこにもっていってやる。
●能面を見せてくれる
母の面)「曲見(シャクミ)」という面。
増女)面の名前は「エツ」マリア様や楊貴妃に使った。物語中の高貴な人の役で、300年はたっている。
おじいさん)歳をとった神様。「茗荷悪尉(みょうがあくじょう)」目がミョウガの形をしているから。悪尉は強い老人の意味。少し大陸系の神様。コンテンポラリーの能で、一石千人「アインストーン(アインシュタイン)」役をやった。
能の動きにはよく相対性理論が言われる。本来すごく速いスピードで速く出るところで、ゆっくり出てくる時もある。稽古の時に言われるのは、飛行機はすごく速いけどゆっくり見える。演技の心得も、早く動くときこそ落ち着いて演技し、ゆっくり動くときは心の中はとても早く動いている。
ソマリアの女)新しい面。目の形、二重、まゆげ、鼻が高い、歯が白、と西洋風。白い歯がとても生々しい。
・ランジェンフェ、翁の面をつける
面の当たるところ「お当たり」という。締めてゆく「お締まり」
面をつけてセリフをしゃべってみる。「さむるとおもえば~…」
面を外すときは、面を抑えて上を向いて、汗が面につかないようにとる。
感想)怖い。習ったのにセリフも動きも出来なくて、面に対して申し訳ない。前回つけたときよりも、色々勉強したからなのか、面からのエネルギーのようなものが自分に入ってくる感覚があって、でもうまくできなかったからとても怒られている気がして怖いし、胸が気持ち悪い。
清水さん)能楽師でも、面をつけているとき怖い。それは視界が狭いとか暗いとかではない。何か、自分の中身のすべてのことが他人に見られている感覚がする。
面の香りは漢方薬かなにかですか?→防虫剤のお香の香り
・ドリーン
面をつける時は顎をだす。顔が全て隠れると、とても奇妙。
面が正面を向く角度で泣く動作をしてみる。力を入れると、そこが周りから見えてしまう。
手で泣いているが、実は身体全体を使っていて、角度とかそういうものすべてで表している。
●隅田川をやってみる
(母親役)李 (子供)玉季 (船頭)ヴィヴィアン (旅人)ガオレイ 
(墓)ダンルオ、ブレンドン オーディエンスは川の流れ。
●清水さん
「今日は、時間を共有できてよかった。最後、みんな(WSメンバー)の幸せを願って「猩々」を舞います。扇を差し出しているのはお酒をすすめているところだからいっぱい飲んでください。扇で顔をかくしたら寝ている動作。ここから、前回やった「さむるとおもえば~」に入るので、みんなも一緒に歌ってみてください。」
最後私たちのために猩々を舞ってくれる。
(ビールの差し入れをたくさんいただきました!!)

WHARF workshop 2019

アジアの舞台芸術にかかわるあたらしい担い手 のための「波止場のワークショップ」 “The Wharf Workshop” for uprising figures who will lead the future of Asian Performing Arts 「码头工作坊」参与亚洲舞台艺术的人为对象

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