17日からの記録①

波止場のワークショップ2019の参加者がウォーフに滞在してから、今日で12日目。これまでの日々の内容を、一部、公開します。長文ですが、関心の、興味のある方は、是非。

(記録/小林遥奈)

高橋宏幸さん lecture(英語)

映像をみながら

・マレーシアのファイブアーツセンターという集団

非常にシンプルな作品でポストドラマと呼ばれる形が多い。

マラー共産党について、扱ったパフォーマンスですが、個別の物語をつなげてポストドラ

マ的にみせるやり方で、とてもよかった。

・ジェロームベル「ピチェクランチェンと私」

個別の違いと大きな流れを考えるときに身体をつかって表す。

伝統舞踊のダンサー、ピチェクランチェンとジェロームベルが向き合って座っている。

そのクラシックスタイルなピチェの身体と、ジェロームベルの身体をイコールで並べて、

ディテールとして身体のタイプの違いをあらわにしている。

・信さん演出作品 「霊戯 スピリッツプレイ」

戯曲はシンガポール演劇の父と呼ばれる人が書いた。

鈴木メソッド、昆劇、様々なジャンルのパフォーマーが参加している。

日本の歴史をみていると、ミニマムな表現からはあまり影響をうけてこなかったのではな

いか。こういう作品雄ひとつの使命は、それぞれのパフォーマーの文脈を舞台上にのせる

ことである。

内野儀さん lecture(英語)

映像をみながら、時代を辿っていく。

日本における現代劇についての簡単な紹介

Genres1 江渡時代から 能→歌舞伎→文楽…

Genres2 ニューシアター新劇

Genres3 小劇場。「アングラ演劇」と呼ばれた。

Genres4 現代口語演劇。1995年あたり。1962-平田オリザ、1973-岡田利規な

ど。

2018年の日本演劇「木下歌舞伎」、現代劇シリーズ「われわれのもろもろ」岩井秀人

Mahabharata、蜷川幸雄「海辺のカフカ」、野田マップ「満開の桜のしたで」

京都国際芸術祭などの紹介

飯名尚人さん 映像workshop 1日目(抜粋)

☆簡単な自己紹介

☆写真のなかの「場所」と「時間」について

同じ場所を1歩変えて撮影した写真。

一歩 → 時間も場所も一歩分進んでいる。

一歩のズレ、これを応用して動画にしていく。

☆ポートレート写真の撮影

今の理屈で自分の写真を撮れば、そこにあるのは過去の顔である。

街に出て、お互いにポートレートを撮りあう。

一枚とったら、その場所で1分まち、もう一枚とる。

モデルも、カメラマンも、なるべく動かないほうがいい。

一か所に対して2枚、それを3か所一人6枚。

鵜沢光さん 能workshop(一日目/抜粋)

☆型

能のうごきはみんな「型」という単元でできており、その連なりでできている。

●「かける」

目的がはっきりしてそちらを向くときの動作。

「東の空にあがった朝日をみます」「なんとかさん」

かけの後は大体歩行になる。

●「ねじる」

かけるよりも、持続性ある動き

「山々を見まわしていく」「気持ちがひらいていく」

・ねじり→かけ→エナジーをためて、足を一度鳴らす→歩行へ

招魂をつなげるための型であり、「っぽい」ことが一番ダメ。

役になりきる、とか、役やおりてくる、とかいうのは絶対な失敗。

自分の個人的な表現は、心の中で行うことであって、西洋的な自己表現とは

違う

●「さしこみ」「ひらき」

清水さんが舞ってくれた「楊貴妃」でよくつかわれている。楊貴妃は、とにかく基礎の動

きが沢山つまっている。(その人の力をみるとき、楊貴妃を舞ってみろといわれる)

・さしこみ、ひらき、集中してエネルギーをためる感じ。後の自分は、する前の自分より

も充実している。

何歩あるいても、ひらきは3歩

・さしこみ、進んで戻る

左あしすすめる、右手をかまえたところからあげる、足をそろえる。扇の先が自分のみて

いる先に集中している。

体重は前、前に行きたい重心に反対して、左足がさがる。そこから、左手を半分まであげ

る。そこから、均等に左足にのり、右足をさげる、そしてもとのかまえに戻る。

・さしこみ4足

・左右うちこみひらき

清水寛二さん 能workshop(二日目抜粋)

☆藤戸

殺された漁師が、自分を殺した侍に、殺された場面をみせる。

向こうの世界から現世にくるには、道しるべになる杖が必要。この杖が、再現の中では自

分を殺した刀にもなる。

侍に切りかかろうとする。侍はおがみ、祈りの言葉をかけ、そうすると幽霊は侍を殺せな

くなり、極楽へ行く舟に乗り海の中へ漂い消えていく。

歌の中では成仏する、と歌っているが、おそらくはそれは(侍、お客さんの)願望で、本

当はただ海の上を漂っていく他どうしようもないということなのかもしれない。

侍は手柄としてこの島をもらった。その時に、漁師の母親に息子を返せ(村の者は知って

いた)といわれ、最初はしらをきるが、最後には、武士とはこういうものなのだから我慢

し許せ、ほうびをあげるからみんなで弔えという。

そして、みんなで弔っていると、出てきてしまう。

出てきた霊は、自分はあそこで殺された、と、向こう側をみつめる

自分を殺した刀は怖く、冷たい。拒否反応を示しながら、刀を持つ。1回、そしてもう一

回やることで、何度も何度も刺されたことをあらわす。

そして海の底へ沈む。

それから、海の力を得て悪霊となり、きりかかろうとする。

しかし、祈りの言葉を聞き、舟にのり海へ消えていく。

☆面

・「中将」男の貴族、高貴な亡霊、平家の侍。300~400年前の面

・「みょうが」翁の面。歳をとった神様。目の形がみょうがだからこの名前。ひげはおそ

らく馬のシッポ。なんとなく西の顔。

古いお面をコピーしたもので、15年くらい。

アインシュタインの面にも使う

・「河津」水死人の顔。ふるいものをコピーしたもの。元の面は700年前。木はひのき。

明日は、松島誠さんと竹屋啓子さんの身体表現と、シンガポールの演出家リュウ・シャオイさんのworkshopについては、明日報告の予定です。

WHARF workshop 2019

アジアの舞台芸術にかかわるあたらしい担い手 のための「波止場のワークショップ」 “The Wharf Workshop” for uprising figures who will lead the future of Asian Performing Arts 「码头工作坊」参与亚洲舞台艺术的人为对象

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