17日からの記録、ダイジェスト紹介②

波止場のワークショップ2019
無事約20日間の滞在と上演を終え、14名のパフォーマーたちは、それぞれの場所へ立ち去って行きました。
前回から引き継ぎ、松島誠さんと竹屋啓子さんの身体表現と、シンガポールの演出家リュウ・シャオイさんのworkshopについて一部だけ公開します。


(記録/小林遥奈)

【松島さんワークショップ】
「FUNKTION」ワークショップ
普段、無意識に使っているファンクション(表現機能)を分解し、よりシンプルに、機能として自分をみつめなおすワークショップ。技術に囚われるより、もっと本質的な存在の根本について探っていきました。
☆ウォームアップ
バナナロール:身体のトルソーをやわらかくするストレッチ、トレーニング。
東洋の伝統的なダンスは丹田に力を入れて、重心を落とし、どちらかというと固めるものが主であるが、だからこそ、ゆるめて3次元的に使うことで、よりアジアの身体は際立つかもしれない。
他、ペアになり、身体の部位だけで会話をしてゆく
  ・ペアで主導権を入れ替えながら、動きをコピーしてゆく
  ・無重力の中にいるイメージをもち、組の人から身体をおされて動く
など、他者の身体とのかかわりをつくるウォームアップ。

前半は知覚の発見を主としたワークショップでした。
☆FUNKTION
・Material 素材
・Observation 観察する
・Interpretation 翻訳する
・Mediation 仲介する
・Manipulation 操作する
ファンクションは目的ではなく、ファンクションを利用して何ができるか、という、あくまで手段である。
例えば、セリフもなく、振付もなく、「ただそこにいる」ということは非常に難しい。
しかし、そこで「何かを観察している」「何かをクリアに考えている」と、立ち方は変わってくる。
ファンクションを利用して何ができるか、舞台上の身体にどうリアリティを持たせていくかを探っていきます。
実際に「観察」「素材」「翻訳」のファンクションを振り分けて、チームにわかれてやってみる。役割をきめて、空間に入っていく。
・オブザーバー(観察)2人
・マテリアル(素材)1人
・インタープリター(翻訳)2人
photo:Ethan Chia

【竹屋啓子さんワークショップ】
創作へつながるグループワークをしながら、個々の身体の観察の仕方、動かしかた、関わり方を実践していくワークショップクラスでした。
☆日本のラジオ体操をダンサーのために改良した、「啓子さんverラジオ体操」
全ての関節、隅々まで体を動かす体験をする、強い身体の動きを瞬発的に出すことを目的としたエクササイズ。
この体操を覚えて、その後にその動きで空間を構成していきました。
☆さらに細かく全身をつかって動きをつくる。
・ペアで8通りの身体の部位だけをつかった動きを考える。
① 手の指 ②足の指、足首 ③首 ④手首 ⑤肘と腕 ⑥肩甲骨と肩 ⑦胸 
⑧腰骨 ⑨膝
☆オブジェ
①上、下から順に1人づつ出てきて、前の人の形をかえるようにオブジェに加わる。しばらく2人のポーズでステイしたら、前の人は静かに抜ける。
②前の人に対して、「敵意」か「愛情」のどちらかの意思を持ってやる。
抜けたら、上手だったの人は下へ、下手だった人は上手へ移動する。
③はじめのグループに戻る。グループ内で1人づつ加わって、形を変えていく。今度は前の人は抜けずに、最後全員のオブジェになるようにする。
④即興でやっていたのから、今度は順番、形を決めてメイキングする。
最後に「城」をつくる。
☆発表
① オブジェをつくったら、崩壊するように一度壊れる。そしてまた最初からつくりなおし、三回つなげる。
②もう一度同じチームでオブジェをつくっていく。
テーマは特に決めないが、愛情をもって加わっていくパターンと2つくる。

photo:Ethan Chia

【シャオイ ワークショップクラス】
もうすぐ創作にはいるということで、そちらに直接つながるワークをやっていきました。
☆イメージとウォームアップ
・ニュートラルにたつ。
・呼吸、息。コアから呼吸をして、その焦点にあてるように息をはく。
・地に足をつける。自分が巨大な木で床に根をはっている。
・空間を感じる。空間のイメージをひらく。見なくても、自分のまわりをかんじる。
集中するポイントは「焦点」「息」「ここに立つこと」「空間」
☆Control VS Impulse ← Listening
コントロール VS 衝動 ← 聞く
●人との身体の関わり : 外敵への反応、リアクションなど
●空間との身体の関わり : 身体のことを考えて、なるべく聞こうとすること。
☆Structure VS liveness/realness
構造   真実味/現実味
・そもそも構造とはなんだろうか?
→それは相互に関連する要素の配置。
●語彙 vocabularies
単なる語彙ではなく、コンセプトにもなりえる。
そしてコンセプトにまでするには、構造をもっていなくてはならない。
語彙の発展の仕方はたくさんある。それをどう使って、構造をつくっていくか。アイディアがあっても、構造をもたせ、コンセプトへ発展させるかが重要。
●層:レイヤー
時間と、空間を関係させると、2つ以上のレイヤーができる。
メッセージだけのものは一方的である。
再記述可能なテキストにすれば、相互に関連する構造になりえる。
☆Planning VS Operness
 計画      可能性
クリエイションのプロセスを考える。
struchture For creation
創作の時間も演出する。
☆10分で構造、語彙、レイヤーをつくっていくエクササイズ
3グループで10分間、創作について考える。
・題名は「THIS IS NOT A PERFORMANCE」
・2分間、はっきりとした構造を考える。
・一つの語彙
・TIME、SPCE、BODYの構造がわかるように。
・レイヤーは最低2つ以上

photo:Ethan Chia


一部だけの公開となりましたが、ワークショップ期間中の全体の記録もこれから公開予定ですので、そちらの公開もご興味のある方は、ぜひお待ちください。

WHARF workshop 2019

アジアの舞台芸術にかかわるあたらしい担い手 のための「波止場のワークショップ」 “The Wharf Workshop” for uprising figures who will lead the future of Asian Performing Arts 「码头工作坊」参与亚洲舞台艺术的人为对象

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